「糸曽賢志の一方通行なおしゃべり」

第十六回「ワクワクぬけがけ大作戦」

皆さん、こんにちは。人によってはこんばんは。糸曽 賢志(いとそ けんじ)です。

ワクワクぬけがけ大作戦

すっかり、桜も散ってしまい春が訪れました。 進級されたり社会人になられた方々も多いと思いますが、この時期は何となく活気に溢れている気がして好きです。

そんな中、「dorlis×SOFFet」の新曲『ワクワクぬけがけ大作戦』のPVが完成しました。 そこで今回はこのPVについてお話させていただこうと思っています。

そもそもdorlisさんとの繋がりは一年程前にさかのぼります。

以前ボクが監督させていただいた『セイキロスさんとわたし』の制作中、オープニングとエンディング曲をどうしようかと悩んでいた時に、 共同監督だった亀渕氏に「この曲良くねえ??」と聞かせてもらったのがdorlisさんの曲でした。

その曲を気に入ってしまい、その日のうちにdorlisさんの所属事務所さんに電話して一人で企画書持って行ったのを覚えています。 そして、説明の甲斐あって所属事務所の社長さんやスタッフさん、レコード会社さんなどからのOKももらえ、いつのまにか様々な方々とお知り合いに。

もともと、ボクは営業活動や人と喋ることが好きなので可能性が少しでもあると思うとガンガン突き進んでいくタイプなのですが、 この時の皆様との出会いはボクにとって非常に大きく、その後も音楽だけでなく様々なかたちで一緒にお仕事などする機会もあって、 この度『セイキロスさんとわたし』と同じく亀渕氏とボクの二人でPVの監督をお願いされることになった感じです。

そういう意味では、ボクがあまり偉そうなことは言える立場ではないのですが、世の中の会社に営業職が存在していたり、テレビでCMを打つと 販売促進に繋がるという点等から見ても、自分で「売り込む」ということは、もの作りを続けていく意味では、重要な要素になるのではないかなって思います。

少し話がそれてしまいましたが、そんな感じで繋がったdorlisさんのPVを制作するうえで、所属事務所さんからお願いされたのは「昔のアメリカのアニメのようなテイストでレースをしてほしい」というものでした。

そんなわけで、映像は「レトロ感」を感じさせるようにしてアメリカアニメなどのパロディ色の強いものに仕上げました。

特に、色見の調整やノイズっぽいエフェクトを入れることでアナログっぽい雰囲気が出せているのではないかなと、ボクは思っております。

こだわった点といえば、なにぶん制作期間が2週間ほどしかなかったため、描ける動画枚数に限りがあるということで、極力枚数を減らせるようにキャラクターを イラストレーターのパスで作成しイラストチックにしたことでしょうか。

ワクワクぬけがけ大作戦

とはいえキャラクター決定は難航を極め、絵柄を変えて何パターンか作成し、最終的に依頼社さんに選んで頂いて掲載画像のテイストに最終決定した感じです。

完成した映像は、期間限定でネットでも公開になっています。

画像が多少荒いですが、ご興味のある方は是非ご覧下さいね。

『ワクワク抜けがけ大作戦』PVはこちらのページから!(ページ右下の期間限定フル視聴のとこから見れます!)

音楽サイト「バークス」でも特集が組まれてます!

あ、あと、このPVは6月にDVDで販売されるのですが、それに収録されるのは今公開中のものをパワーアップさせたものになる予定ですのでご興味をお持ちの方は是非ご覧下さいませ。

今回はこの辺でひとりごとを終わりにしたいと思います。 お目に触れた方にとって、何かが少しでも伝わっていれば、幸いです。

それでは皆様、またお会いしましょう。

いとそ けんじ

糸曽 賢志(いとそ けんじ)
糸曽 賢志
1978年、広島生まれ。東京造形大学在学中に、アニメ制作会社でアニメーション制作に参加。 20歳で巨匠宮崎駿の弟子となり、ジブリ演出を学ぶ。 大学卒業後はゲーム会社に入社し、イラスト、グラフィックデザイン等に従事。 現在はフリーの映像作家として実写・アニメーションを中心に活動している。 2005年より早稲田大学、本庄市、日本映画監督協会の支援を受けて個人アニメーション制作に 取り組みつつ、早稲田大学内に置かれた自らの研究室で、映像を研究。 文化庁新進芸術家国内研修員にも認定されており、今、最も期待されている若手映画監督の一人である。
加藤英美里×糸曽賢志アニメ 『コルボッコロ』完成インタビュー
クリエイター糸曽賢志がもっとよくわかる!ロングインタビュー
糸曽賢志オフィシャルウェブサイト(http://www.itoso.net/)
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