コンベンションのススメ ―MYSCON9レポート
■第3部:ミステリクイズ1&1、代表からのメッセージ
第1部、第2部に続き、第3部では、ゲスト作家2人とインタビュアー2人が再登場し、レクリエーション企画「ミステリクイズ・ワンアンドワン」が行われることに。 普段は、夜の企画でおこなわれているレクリエーションが、昼の部にお邪魔したという趣向です。
「ミステリクイズ・ワンアンドワン」は、TV番組「くりぃむナントカ」で行われている「クイズ・ワンアンドワン」のミステリ版。事前に参加者から集めた回答をもとに、1番多かった回答(ベストワン)と、1つしかなかった回答(オンリーワン)を予想するというもの。作家とインタビューアーがそれぞれペアを組んで、正解数を競います。
お題は、 第1問「ミステリに登場する凶器といえば?」 第2問「ミステリに登場する館といえば?」 第3問「ミステリの名台詞と言えば?」 というもの。
さすがに、ミステリ・ファンの集まる場らしく、オンリーワンの回答には、ネタバレが乱れ飛んでいました。たとえば第1問では、とある有名ミステリにおける重要なネタである「プレハブ」が、複数票を獲得して第4位につける、といったハプニングが続出し、会場は幾度も笑いに包まれました。
そんなわけで、ネタバレの危険があるため、詳細はここでは伏せ、勝負は田代・宇佐見チームの勝利に終わった、ということだけ申し上げておきます。
さて、昼の部は大盛況のうちに終了。 来場者の方の多くは、夜の部が行われる鳳明館森川別館へと向かいました。 参加者が夜を徹して語り合う、MYSCONの本番ともいえる夜の部については、MYSCONのウェブサイトにもレポートが掲載されていますので、そちらもご覧ください。
なお、MYSCON9が行われた翌日、4月12日の翌日、4月13日には、秋葉原で、ライトノベルのコンベンション、ライトノベル・フェスティバルが行われました。MYSCON9の合宿参加者の中には、翌日、その足で、LNFに向かった方もいたとか。いやあ、ファンの体力、というか情熱はものすごいものですね。
さて、最後に、昼企画の後片付けや、夜企画の準備でお忙しい中、MYSCON9の代表であるshakaさんに、お話を伺いました。
――今日はお疲れさまでした。大変、楽しいイベントでした。 さて、基本的な質問で申し訳ないのですが、そもそも、MYSCONが始まったきっかけはどのようなものでしょうか?
shaka SFというジャンルには、SFセミナーやSF大会という、ファンが集まったり、作家の先生方と交流する場があるのに、ミステリにはそういう場がない。それを寂しく思った、前代表(現在もスタッフとして参加中)のフクが、それのミステリ版をやろうと音頭をとってはじまったのがミスコンです。始まったのは99年ですが、当時、ネットというものが、だいぶ浸透してきて、ミステリの書評をウェブで書いている方も増えていた。そうした方々に声をかけて、ミステリー・コンベンション、略してMYSCON、ということで始まりました。
ただ、そのとき、集まったメンバー、実は、好きなミステリのジャンルがそれぞれ違いまして、本格が好きな者もいれば、サスペンスが好きなものもいる。私などは冒険小説の大ファンです。ですので、MYSCONの参加者には、特定のジャンルが強い、ということはありませんでした。最初のころは、それでもやはり綾辻行人先生の『十角館』からミステリを読み始めた30代くらいの新本格読者が層として多かったのですが、そのうち、この2、3年ですね、ライトノベルから入ってきた方が非常に多くなりました。若い方は、米澤穂信先生や桜庭一樹先生、それにやはり森博嗣先生方の作品を読まれる方が多いですね。
――なるほど、今年で9回目ともなれば、MYSCONに歴史あり、という感じですね。 主催者の方から見て、こうしたイベントの醍醐味というのはどこにあると思われますか?
shaka 好きなことを思う存分しゃべるというのは難しいですよね。特に、ミステリの場合、知らない人に迂闊に話すとネタバレになってしまいますし、女性の場合、人がいっぱい殺される話が好き、なんて表だっていえない、という人もいる。
そんななかで、同じ趣味趣向をもった人間たちが、夜通し、ネタバレも気にせずしゃべったりすることができる、と喜んでいただけるのが主催者としては一番嬉しい。読書というのは本来、孤独な作業だと思うんです。だけど、コンベンションに参加することで、それを共有する楽しみ、という新たな楽しみを見つけられると思うんです。そういう場を提供していきたいです。
――ただ、若い方からすると「○○も読んでないで参加したら怒られるんじゃないか」とか「自分のような者が行っても話についていけないんじゃないか」と、参加をしり込みしている方も多いと思うんですよ。
shaka 代表の私自身、ミステリばっかり読んでいるわけじゃないし、スタッフの人間も、年に100冊、200冊ミステリを読んでいますという人間ばかりじゃないんです。この先生だけは好きで全部読んでるけど、他はよくわからない、という人もいる。MYSCONにくることで、こんな面白い作品があるのか、と世界を広げていくっていう人も多いと思うんです。だから、もっと面白い本を知りたい、という気持ちさえあれば、全然問題ないです。 そういう意味では、ミステリの年長者というのは非常に教え魔なんですわ(笑)。ですんで、もし知りたいことがあったら、気軽に来て、一言、教えてくださいといえば、一晩中でも語ってもらえるので(笑)、そういう意味でも、安心して参加してください。
――ありがとうございます。来年の予定はもう決まっていますか?
shaka 来年はいよいよ10周年ですので、いつもより大きな規模でやりたいと思っています。ですので、今年の10月ぐらいには、詳細を告知させていただく予定です。 ぜひ、多くの方にいらっしゃっていただきたいです。
(2008年4月12日・ベルサール九段にて収録)
さいごに
MYSCON9レポート、いかがでしたでしょうか?
これを読んで参加してみたくなった、という方がいらっしゃったら幸いです。 ぜひ、来年、記念すべき10回目を迎えるMYSCONにご期待ください。
また、MYSCONや、LNFはすで終了してしまいましたが、10月の京都SFフェスティバルなど、まだまだこれから、というイベントもあります。 これを機会に、ぜひ、新たな人々や世界と出会ってみてください。
では、皆様、ひとまずお別れです。 次は、どこかのコンベンションでお会いできれば幸いです。
取材/構成:前島 賢
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