加藤アカツキ:ザンゾウアパートメント201号

第27回「年末進行」

今日も今日とてこんにちは。加藤アカツキです。皆さん乗ってますか?

またもや更新がご無沙汰になってしまいましたね。深刻なネタ不足ということもありますが、例に寄って年末進行で色々とドタバタしていたおかげでなかなか文章を書く時間が持てませんでした。

そういえばこの回が更新されるのはちょうどクリスマス当日になるでしょうか。当の僕はイブの夜に、こうして一人泣きながらキーを叩いています。

まぁ寒くなって自転車もあんまり乗れないですしね、暖かくなるまでは家で黙々と仕事に励みますよ! 例によって自転車といえば今月初旬に発売された『CYCLO TOURIST』という雑誌にイラストを描かせていただきました。以前にもこのコラムで紹介させていただいた『自転車と旅』で連載していたものですが、この度、雑誌を移籍して連載をさせていただくことになりました。

それと宗田理先生のぼくらシリーズの最新刊『ぼくらの最後の聖戦』も発売中です。こちらは新ぼくらシリーズ“横浜開港編”の最終巻で、これにてシリーズは一旦終了となります。他にも、年明け早々に松原秀行先生の新シリーズ『鉄研ミステリー事件簿』シリーズがリリース開始となりますので、書店でお見かけの際は是非是非よろしくお願いいたしますね。

さて年末進行の煽りで忙しいのは世間の皆様も同様のことかと思います。仕事の合間にツイッターを覗いてみると、どうやら僕の同業の仲間達は今まさに冬コミの原稿に追われている真っ最中のようですね。

あ、ちなみに僕はと言えば一応場所はとってあるんですが、さすがに本業のほうに追われて新刊を作っている時間はありませんでした。すいません。

というか毎年この時期に新刊出せていたことのほうが奇跡のようにも思えるのですが……。

とまぁ忙しい理由は人それぞれですが、僕の場合は出版関係の仕事が多く、どこの版元も春の商戦に向けて準備を始めるからという理由があげられます。

何故春はそんなに数字が動くのか?

……という理由までは実際のところ良く分かってないのですが、何故なんでしょうね?

暖かくなってみんな買い物にでも出かけるんでしょうか?

とにかく色んなところが新商品を投入してきます。

で、春に間に合わせるためには当然それなりに準備期間が必要ですから、概ね年末~年始ぐらいは僕らにとっての修羅場になります。特にシリーズ物を複数抱えていると大変ですね。

僕は今ノベルの仕事だけでも五つのシリーズを抱えているのですが、おかげでスケジュールの調整を誤るとエライ目に合います。

まぁエライ目に合うのは何も自分のせいだけではなく、編集さんや作家さんからのパスが遅れても結局こちらのスケジュール通りにはいかなくなるので、どちらにしろ大変な目に合うのは毎年のことと腹はくくっています。

そしてそれに加えて各所の忘年会、新年会なども放っては置けません。仕事を放り出して宴会にうつつを抜かすなど言語道断! なんて思われる方も多いかもしれませんが、こういった機会は色んな新しい人や企画との出会いの場でもあり、僕らにとっては絵を描くこと以上に重要な仕事だったりします。ただ酒を飲んで猥談に華を咲かせているだけではないのですよ~。

さぁそんなこんなで皆さんお忙しい年末。今年も残すところあと僅かですが、頑張って乗り切ります!

それでは次回があったらまたお会いしましょう!

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加藤アカツキ(かとう あかつき)
加藤アカツキ
静岡県浜松市出身、東京都杉並区在住。
明治大学理工学部にて物理学を学ぶ傍ら、アミューズメントメディア総合学院キャラクターデザイン学科に入学。在学1年目よりフリーランスのイラストレーターとして活動を始める。以後、書籍カバー、キャラクターデザイン等を中心に活躍中。
残像アパートメント(http://www.k3.dion.ne.jp/~zanzo/)
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