小学館ガガガ文庫編集部 ―ライトノベル文庫誕生の瞬間に迫る―

ライトノベル&イラストレーション

■作家志望者/イラストレーター志望者に望むこと

まだ見ぬ新たな才能を求めて、第2回ライトノベル大賞の募集も始まっています。個性的な4人の編集者達は、ライトノベルの世界で活躍することを目指す人々になにを求めているのか? デビューを目指して新人賞に応募する、作家志望者、イラストレーター志望者へのアドバイスをいただきました。

編集M:まあ、生きていることに意味がないのと同じくらいにガガガ文庫が存在していることにも意味はないので、「ガガガは特にこんな才能を求めている」という特別なものもありません。ただね、作家志望者に関していえば、「自分は何をやってもうまくいかない!」という人にこそ応募してもらいたい! 小説って人生の敗者復活戦だと思うんですよ。日本語が書ければ大丈夫なんですから!

編集G:……と、まあ、こんな編集者もいますが(笑)、うちは編集部員の考えかたも、てんでバラバラですから。応募作だってどんな作品がきても大丈夫ですよ。

編集Y:作家志望の皆さんは、まずデビューを目指していると思いますが、応募から受賞作の出版までは、半年や1年くらいは開いてしまうのが当たり前です。そこから先、うまく成功したとして、マンガ化やアニメ化となると、第1巻の発表からすでに3~4年経っていたりするわけです。

だから、このレーベルはこういうジャンルやキャラクターを書くと賞をとりやすい、という目先の算段を立てるだけではなくて、業界の潮流や社会的がどんどん変わっていく中で、それでも数年後の鑑賞に堪えられるものを目指して書いて欲しいんですね。言うまでもなくレーベルの色を作るのは編集者ではなく作家やイラストレーターであり、そして私達は新しいクリエイターの力を求めています。もし、うちに特徴があるとしたら、ガガガの受け皿は他社さんよりは広いだろうという点でしょうか。

4人の編集者のうち誰か一人でも欠けていては全てを伝えることができないので……。と、創刊直前の忙しい最中に、全員でインタビューに応じていただいた小学館ガガガ文庫編集部のみなさん。それぞれの言葉から、まだ見ぬ新しいライトノベルへの情熱を感じることができました。

この生まれたばかりのレーベルから、どのような才能が世に出ることになるのか。ライトノベルファンはもちろん、作家・イラストレーター志望者なら、目を離せません。

(2007年春 小学館本社にて)

インタビュー:前島賢、飯居達也、平岩真輔
構成:飯居達也、前島賢

ガガガ文庫からデビューを目指せ!

大賞賞金200万円&応募作品の文庫デビューを掲げて「第2回小学館ライトノベル大賞」の応募作品を募集中です!!第1回からは、大賞の神崎紫電『マージナル』をはじめ、ガガガ賞を受賞した山川進『学園カゲキ!』ほか数々の入賞作品が「ガガガ文庫」から続々デビュー。
また、編集部では「ガガガ文庫」の作品を飾るイラストレーターを随時募集!我こそは、と思う絵師は、その作品をもってガ!ガ!ガ!と前のめりに挑戦するべし!!
詳しくは、ガガガ文庫 公式サイト「GAGAGA WIRE」をご覧ください。

ガガガ文庫編集部
小学館コミック編集局ライトノベル文庫編集部として誕生。副編集長・湯浅生史さんを筆頭に、4人の編集者が、日々、新しいライトノベル文庫を世に送り出すべく奮闘中。

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